理系の見る世界

日々の中に発想と閃きを...

裁量労働制

...正直、堅苦しいテーマを書くのは苦手です

ましてや、ブログで政治に口出しをするつもりは有りませんでした

 

しかしながら

www.nikkan-gendai.com

 

この件はあまりにも非人道的ですし

何よりも

恣意的に誤った結論を導くためにデータを使用した

 

という事実を私は決して許せません

 

 

そこで本日は急遽テーマを変更し

今回の調査が如何に杜撰であったのか言及すると共に

恣意的なデータに振り回されないために、我々がすべきである行動を纏めていきます

 

始めに

本日のテーマに関する内容は完全に私の主観です

皮肉もふんだんに入っています

気分を害される方もいらっしゃるかもしれませんので

明るいブログを読みたい方はどうぞお引き取り下さい

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(写真: いらすとや 様)

 

 

 

 

 

比較とは本来複雑な解析手法です

 

・比較対象以外の条件をほぼ同じにする

・サンプル数が明らかに偏らないように配慮する

・必ず複数回同様の実験を行い、再現性を担保する

 

この三つが揃ってようやくその比較には意味があると述べることが出来ます

 

 

では、今回問題になった結果の調査方法を見てみましょう

・調査対象はサラリーマンで調査にはネットアンケートを使用

・サンプル数が揃えられているのかは不明

・片方は一般的な労働時間を質問したのに対し、もう片方は最長時間を質問

 

正直……あまりのお粗末さに言葉を失います

 

まず、実験対象者が広すぎます

サラリーマンなどという指標では、年齢や性別すら分かりません

更に職種すらも絞れません

 

はっきり言って、学生がこんな曖昧な指標を使ってレポートを書こうものなら

多くの教授は

そのレポートをごみ箱に捨てるでしょう

こんな曖昧な指標で得られたデータを基に意見を述べるなど...失笑ものです

 

次に、サンプル数ですが

ネットアンケートなので恐らく年齢ごとにサンプル数を揃えていないでしょう

下手したら、男女比を1:1にすることすらもしていないかもしれません

 

サンプル数の観点からみても

今回の調査結果の信憑性は皆無に等しいです

 

最後に、質問内容が違う点に関してですが...

ここまで調査方法を杜撰だと

怒りを通り越して呆れしか出ません

 

AグループとBグループで

大玉と中玉の飴が混在した袋から

大玉の割合を調べる際に

片方には包装紙越しの大きさを調べ

もう片方は飴そのものの大きさを

調べて貰うようなものです

...同じ飴が調査対象ですが、はたしてこの比較には何の意味があるのでしょうかね

 

もし、本当に与党の方々が裁量労働制の調査手法に疑問を抱かなったのであれば...

与党の方々の知能は

小学生並かそれ以下

だと診断されても仕方ないでしょう

 

 

 

さて、そんな幼稚な方々が上に立つ国の国民が迷惑を被らないためには

我々はどのような働き掛けを行えば良いのしょうか

 

 データを扱うものとして是非提案させて頂きたいのが

調査方法の透明化です

 

調査の際に権威のある方の意見を求めるのではなく

調査手法を常に国民に開示して調査を行って貰うのです

 

これによって

得られた結果は本当に意味のあるデータなのか

あるいは、単なるジャンクデータなのか

我々は早期に判断することが出来ます

 

 

皆さまがご存知のように

日本は国民主権の国です

選挙だけでなく

調査結果の信頼性の判断も

我々国民一人一人に委ねるのが

本来のあるべき国民主権なのではないでしょうか